第一水産ブログ(お知らせや物流情報を不定期発信中です)
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突然ですが、
昨年2016年の『生鮮トマトの国別輸入量ランキング』です。
(※0702.00-000 トマト(生鮮のも及び冷蔵したものに限る)(財務省貿易統計))
1位 韓国 3,740,358KG
2位 ニュージーランド 1,190,591KG
3位 アメリカ 1,016,534KG
4位 カナダ 702,046KG
5位 オランダ 438,079KG
6位 メキシコ 295,791KG
合計 7,383,399KG
個人的にはオランダ、ニュージーランドは農業立国という感じがしますし、
アメリカ、カナダは国土が広いのでそうなのかな~って思います。
でも、韓国がダントツの1位です。
日本に輸入される生鮮トマトの約50.6%が韓国から輸入されています。
ものすごい量が輸入されているなとお思いかもしれませんが、
日本のトマトの総生産量は、722,400t(平成24年)です。
ですので、輸入生鮮トマトは全体のわずか1%ですが…
では、韓国産生鮮トマトはどこに輸入されているのか?
税関別で見てみると、
1位 下関 2,319,255KG
2位 博多 788,881KG
3位 堺 398,796KG
4位 神戸 157,600KG
5位 大阪 68,818KG
韓国から輸入されている約60.2%が下関税関で輸入通関されています。
では、その理由は何か?
1.地理的に近い(釜山→下関が200km弱)
2.航路、入港時間が安定している(関釜フェリーなど)
3.税関、輸入植物検疫などの対応が速い
4.到着後の船卸、通関、運送の体制ができあがっている
⇓
その結果、
『生産地から消費地まで速く安く運べる』
下関が生鮮トマト輸入量、日本一なのはこれが理由です。
通関の部分で当社も関わっています。
下関の住民でもほとんどの人が知らないでしょうね。
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韓国に水産物を輸出されている方にお知らせです。
2017年4月9日から水産生物の検疫制度が変わります。
水産生物の検疫及び検疫証明書添付対象が拡大されます。
☆検疫対象の拡大 → 冷凍・冷蔵のエビ類
☆検疫証明書添付の拡大 → 天然及び養殖された水産生物
翻訳した文書も添付しておりますので、ご確認ください。
詳細は韓国側に確認してください。
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一般の方はあまり聞き慣れない仕事だと思います。
当社が行なっている船舶代理店業務は、
外国船がスムーズに入出港できるように船社の代わりに、
公官庁(税関、入国管理局、海上保安庁、港湾局、検疫所など)への手続き、
また、輸出入荷役の手配や問い合わせなどへの対応、
船員さんの上陸サポートや船用品、給油、給水などの手配です。
この写真の船は日本のタンカー船でしたが、売船されて韓国へ出港するところです。
海外売船のブローカーさんが諸々手配されていますので、
当社は下関港の岸壁で輸出通関手続きを行い、
来日した外国人船員さんの入出国、乗船をお手伝いして、
必要な書類、物品を準備して、
公官庁の許可を受けてスムーズに出港してもらうのがお仕事でした。
出港時は、事故なく無事に目的地に到着してくれることを祈念しています。
船長の依頼で船内の神棚にお供えするお神酒を準備するのも大切な仕事でした。